劇団JOJO 1

・パラレル

・キャラクター崩壊


もし、キャラクターが物語を演じていたら

という設定で書いています。


・みんな俳優

・現代パラレルのようなよく分からないファンタジーの世界観

・ノリと勢い

・軽い気持ちで深く考えずに御覧下さい


以上を踏まえた上でお楽しみ下さい。




1p
雑誌風 劇団JOJO紹介ページ

2p
俳優へのインタビュー風ページ

3p
ジョナディオっぽいSS






今月号では、つい先日千秋楽を迎えたばかりの話題作「ジョジョの奇妙な冒険〜第一部〜」を特集するッ!
観劇したファンもまだのファンも、そしてこれからファンになる方にも楽しんでもらえるよう簡単ではあるが今作の魅力、そして裏話を交えながら説明しよう。


舞台 「ジョジョの奇妙な冒険〜第一部〜」とは?

●今から約2年前、舞台化決定と大々的なオーディション開催が発表され世間を賑わせた。
 1年に及ぶオーディション、度重なる公演期間の変更、と公演前から話題を欠かさなかった。
 1ヶ月という短い公演ながら、全公演昼夜ともに1500席満員御礼であり、急遽用意された当日券を求めて多くの客が会場に連日押し寄せた。
 特に前楽、千秋楽はプラチナチケットであり、映画館でのライブビューイングも行われたが、
 通信機器のトラブルが発生し、何故か冒頭の30分間延々と石仮面が映し出されるという事態が起きたのが、ニュースとして取り上げられたのを知っている者も多いだろう。
 原作ファンのみならず、数多の演劇ファンにも感動と衝撃を与えた、20××年一番の話題作である。
 本来、本誌では公演前の作品を紹介するべきであり、公演終了した作品をこうして巻頭特集することは無いのだが…
 
 …なんと来春、再演が決定ィィィィ!!!!!!
 まさに朗報!!吉報!!
 改めて、この作品を読者にも知ってもらいたく、緊急特集させて頂いた!
 
 本誌だけの独占インタビューを敢行!!
  




ジョナサン(少年)
実年齢17才。
主人公役オーディションで見事勝ち抜いた無名の新人。
実際の演じる役とは年が違うのは、監督が「体格の良さ」を優先したため。
演技経験皆無の全くのド素人であった彼は、初めその棒っぷりが批難されるも、回数をこなす度にめきめきと成長する様がまさにジョナサンだと好評を得た。
身長が稽古期間〜公演中6センチも伸びてしまった。実に衣装スタッフ泣かせである。

ディオ(少年)
実年齢14才。
役者歴14年の大ベテラン。高級ブランドBの広告塔として顔が広く知れ渡っている。
父、母、兄姉ともに俳優、モデルをしている芸能一家の末っ子。
監督から直接オファーを受けるも、他の仕事が入っていたために公演スケジュールは彼に合わせて調整された。
兎に角監督がベタ惚れしている。
地毛は茶色のためブリーチをして金髪にしている。眉も脱色するという徹底ぶり。


エリナ(少女)
実年齢13才。
国民的美少女コンテスト審査員特別賞受賞者。天然の金髪碧眼。
女優デビューは今作から。
初々しい演技と清らかなルックスはハマり役であった。
少ない出番ながらも彼女目当てに男性ファンが多く駆けつけた。
言うまでもないが、キスシーンは所謂猿芝居(後ろを向いて、さもしているかの様に見せる演技)である。
初演のズキュウウウン音のあまりの大きさに苦情が出た。


ディオの取り巻きの少年たち
通称シビあこboys(ボーイズ)。
開演前の諸注意や、休憩前のミニコントなど本編以外でも活躍する彼ら。
実は、19〜22才と、少年編の中では年長者にあたる(日替わり制、全部で8名いる)。
劇団員や、役者歴の長い者が多いので、みな芸達者であり、少年篇は彼らの実力に支えられていると言っても過言ではない。
初演の「さすがディオ!〜」の名台詞が出た際には拍手大喝采が起こった。


ダニー
♀ 2才
グレートデーンの女の子
大柄な犬種だが、非常に怖がりで大人しく。ほとんど鳴かない。
稽古中も調教師から離れたがらないほどで、ジョナサン(少年)に懐いてくれるまで大変苦労した。
ディオ(少年)は演技とは言え、蹴る仕草をするのが心苦しく、毎回そのシーンは緊張したと話している。
公演中、そのシーンでダニーのテンションが高かった日、思わずディオ(少年)に飛び乗って
顔中を舐め回してしっぽを振ってしまうというトラブルが発生した。
なんとか、「ぼくは犬が大嫌いだーッッ!!!」と叫んで引き離し場を繋げた。
その時のダニーの落胆ぶりは、素のディオ(少年)にとってもショックだったそうだ。
代わりに舞台裏では、ダニーを大変可愛がっているのだそうだ。(だからなのか、ジョナサン(少年)よりも懐いてしまっているとの噂も…)



ジョナサン(青年)
実年齢33才
爽やかな好青年から、変質者 変態役までこなすオールマイティな役者。
近年は映画出演ばかりであったが、今作は実に7年ぶりの舞台出演である。
舞台役者出身なだけに、大柄な体格、派手な顔つき、ダイナミックな演技で原作ファンからも納得の支持を得た。
大きな口をあけて笑う様が、女性ファンの母性をくすぐるらしい。
余談ではあるが、彼の公式ホームページはインターネット創世記の個人サイトかと見間違えるほどの質素さで有名。


ディオ(青年)
実年齢22才
モデル出身。現在はロックバンドのボーカルをしている傍ら、役者などもこなす。
あまり演技力があるとは言えないが、ただ立っているだけで絵になる、その存在感は抜群である。
彼の持ち味は、吸血鬼化してからのディオのキレっぷりが尋常ではないところ。そこが素晴らしい。
最前列の観客の中に、あまりの鬼気迫る演技に失神した者が出たという話があるほど。
ただ先述の通り、吸血鬼になる前のディオの演技は、見ていて笑ってしまうほどである。
却ってその大根っぷりが、青年ディオの白々しさを演出していて良いと評するファンも少なくはない。


スピードワゴン
実年齢25才
10代の頃から役者として活躍、コミカルな演技に定評があり独特の雰囲気を持つ俳優である。
たまたま公演中に誕生日を迎えたので彼だけ役柄と年齢が一致している。
全編通して異常なまでの台詞量であり、脚本家がかなり削ったのにも関わらず、
原作リスペクト心が人一倍多い彼は、直接スタッフに申し入れギリギリまで台詞を増やした。
毎公演、彼の長台詞後には拍手が巻き起こる。
裏では打ち上げ番長と呼ばれ、誰よりもはしゃいでは、よく怒られている。


ツェペリ
実年齢43才
周りからおっさん、おっさんと言われるが素の彼はとても童顔である。
元々は映画吹き替えを中心に活動している声優であり、今回のオファーがきた時は声の出演だと思っていたそうなので、本人自身の出演依頼に大変驚いたそうだ。
舞台は20代の新人の頃に立った以来の出演で、とても新鮮な気持ちで挑んだと話してくれた。
公演中、ワインをこぼす、瓶から指が抜けなくなるといったワイン関係のトラブルが起きたが、見事なアドリブで回避するため、複数回観劇するファンの中には
「ワインこぼせ」と念を送るものもいるとか、いないとか。


ジョースター卿
実年齢52才
大物俳優のゲスト出演決定との見出しで大々的に発表された。
元々原作のファンでもあり、作者とも交流があったので、奇跡的なキャスティングとなった。
彼が舞台に立つことで、ぐっと空気感が増し、全体が引き締まる。
ジョナサン(青年)役にとっても師匠のような存在であり、公私共に交流が深く共演回数も多い。とても息のあった親子を演じた。
2幕終盤の、ジョナサンとジョースター卿のやりとりは、何度見ても涙を誘う。
真面目な役柄ばかりな為、勘違いされやすいが本来茶目っ気の多い人であり、カーテンコールではナイフが刺さったままの状態で
笑顔で手を振るので、感動が台無しである。(そこがまた面白くていいのだが。)


エリナ(大人)
実年齢18才
こちらもオーディションで受かった新人である。
プロポーション抜群で、しっかり着込んだドレスの上からでも分かるほど、立派なバストの持ち主である。
監督曰く気の強そうな目つきが合格の要因であったそう。普段はおっとりとしたお嬢さんだが、舞台に上がると一気にスイッチの入るタイプ。
女性が少ない現場のため、よくエリナ(少女)役とポコの姉役と一緒にいることが多いそうだ。
彼女のウエディングドレスは世界的有名デザイナーK・Y氏が、今回の舞台のためだけに特別に仕立てた特注品である。

ポコ
実年齢7才
多くの子役を輩出している劇団さくらんぼ在籍。
今作での最年少者。
ほぼ全員から可愛がられていて、大人によるポコ争奪戦がたびたび行われる。
オフショットでは、彼を膝に乗せて撮るというスタイルが役者陣のお気に入りである。
名台詞、「あしたっていまさ!」の場面での彼のひたむきな演技が高く評価されている。


ポコの姉
実年齢30才
「姉弟というより、子どもと母親よね」と笑う彼女だが、役に一度入りきると、声や仕草は少女そのものになる。
稽古から数えるとディオ(青年)をビンタした回数は百を超えるらしい。
実際あの場面は本当に殴ってはいないのだが、稽古の始めにリアリティを出すために一回だけ本気でビンタし、ディオ(青年)役を泣かしたそうだ。
現在4部由花子役のオーディションの最終選考まで残っている。


タルカス
実年齢29才
全プロ在籍。類まれなる巨体と風貌にイメージがぴったりだと監督がスカウトしてきたひとり。
演技初心者ながら、何故か台詞まわしが上手く、観客から驚きの声が上がった。
本業で悪役を演じることが多いので、そういった台詞は慣れていたのだそうだ。
公演後のインタビューでは、思いっきり悪役を演じることが出来て楽しかったと素晴らしい笑顔で話してくれた。

ブラフォード
実年齢36才
長い髪はウイッグであり、その髪を動かしているのは天井から吊るしたテグスという。
割と古典的な方法ではあるが、ライトや舞台装置のおかげで違和感なく仕上がっている。
その重さは3キロを超えるので、本当に肩がこるらしく、公演中坊主にしてしまった。なので、一度舞台を降りるとブラフォード役だと気づかれないことが多い。
出番待ちでは、よく舞台袖でタルカスと並んで体育座りをしている。
その様子は端の客席から丸見えらしく、地味に笑いを誘って困るひともいるとか。


ダイアー
実年齢33才
劇団マンマミーア在籍、ジョナサン(青年)とは同期である。
舞台専門役者なので、一般の知名度は低いが熱狂的なファンが数多くいる。
バレエ経験もあるので、稲妻十字空烈刃では見事な開脚を披露した。
現在3部ポルナレフ役オーディション最終選考まで残っている。

ストレイツォ
実年齢23才
お笑いトリオ 車車車(カーズ)(2部とは一切関係ない)のボケ担当。美形なのだか、天才的な天然ボケである。
端正な顔立ちに低い声と、姿だけはとても役柄にハマっている。
一旦舞台を降りると、口を開けば下ネタを連発するので、キャラクターの女性ファンからは幻滅されている。
現在2部ストレイツォ役も決定している。


トンペティ
実年齢50才
数多くのドラマで名脇役として知られる実力派、近年は主役も多く演じている。
時代劇の出演が主である。かなり老けて見られるが、年齢はジョースター卿よりも若い。
アジア各国を旅したこともあり、その経験がトンペティ役に深みを増させている。
ポコをはじめとする、年少組からは「おじいちゃん」と慕われている。実生活では、先日初孫が生まれたばかり。
マチネ公演前、早朝の劇場周辺ではよくダニーを散歩させている姿が目撃されている。


ワンチェン
実年齢36才
日系人なのに、中国系キャラを演じる。
本来身長は175cmあるが、小さく見せるため、かなり背を丸めて演じている。腰コルセットは欠かせないそうだ。
ゾンビ化してからの特殊メイクマスクは息苦しく、演者の中では肉体的に一番苦労している。
また言葉もわざとカタコトに演じるのが、逆に大変だったと漏らしていた。
彼もまたスピードワゴンと同じく打ち上げでハメを外して盛り上がるタイプである。



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