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2016年12月24日の記事は以下のとおりです。

【好敵手】ゲーム実況パロ【戦友】

  • 2016/12/24 02:38

※海闇でゲーム実況パロです。

 

2525風なのでコメントや草(w)表現ありです。

 

 

この前ふと思いついたので

原稿始めるまでの手慣らし的な遊びでちょっと書いてみたんで

あげます。完成したら支部に上げようかな……どうしようかな……

 

――

 

ゲームプレイ動画を上げるだけのアカウントがある。ユーザー名には「K」とだけ。上げられる動画の説明文も「●●(作品名)のプレイ動画です」とだけしか書かれていない。

ユーザーのプロフィール画面も名前以外は空白であり、その人物の謎は多かった。

しかし、ゲーム好き、ゲームマニア、ゲームフリークの間では密かに有名な人物であった。

ジャンル問わずあらゆる種類、そして年代のゲームのスーパープレイを月に一、二度程度淡々と上げ続けている。

大抵、叩き出すスコアは全国ランキングトップクラス、スコアのないゲームは最短、最少、最大でのクリア。

「ツールを使ってるんじゃないか?」「いや、あのゲームでツールは使えない筈だから、Kは実際にプレイしている人間だ」

一部のファンが作った掲示板には、度々そのような論争が起きるほどだった。

何の情報も開示しないKは、ミステリアスさと実力によって、日々ファンを増やし続けていた。

 

そんな、ある夜。日付が変わった瞬間、Kがある動画を投稿した。ファンの多くは目を疑ったものだ。

タグには何世代も前の古いホラーゲームの名と、「実況プレイ動画」があったからだ。

動画ページを開いた多くのファンはすぐに投稿者コメントも見る。

そこには、いつもの「●●のプレイ動画です」のテンプレート文は無かったのだ。

 

『user/xxxx1125と実況しました。途中、音声が編集してあります』

 

そのユーザーリンクを飛んで、また多くのファンは驚くしかなかった。

user/xxxx1125とは、M&Wの戦略講座動画を上げているユーザー名「王様」と言う、トレーディングカードゲーム界での有名人だったからだ。

とは言え、その「王様」は動画内では顔も声も出さず、静止画と編集のみで解説を行っているだけなので、その実態は知られていない。

 

最早、意味が分からなかった。

あらゆるゲームに精通しているらしいK、

そしてトレーディングカード界隈で有名な王様、

共通点はない。むしろ、何でそのふたりが実況動画を始めたのか、全てが謎に包まれていて、ファンはただ唖然としつつも再生を押すのだった。

 

 

 

「何だ、これやればいいのか」

「ああ」

ふたりの男の声がすると同時に、画面には会社名のロゴが不気味に浮き出てくる。黒い画面に、赤い血文字のようなマークがじわりと滲み、そして流れるように落ちて行った。懐かしいドッドのアニメーションだ。

「古いゲームだな」

「今から約十八年前、ピープルという会社が制作したホラーアドベンチャーだ」

男の声はどちらも低く、落ち着いている。投稿されたばかりであったが、すでに何百ものコメントがついている。そして、画面内はざわついていた。

 

 

どっち? どっちがK? 王様?

自己紹介しないの!?

マイクいいの使ってんなー

 

 

「ゲームやるって言うから承諾したけど、何でオレマイクつけられてんだ?」

「……いいからやれ」

「何なんだよ、これ」

「いいからやれ、スタートボタンを押せ」

何やら、実況を撮るとまでは説明をしていないらしい。コントローラーを手にした方の少年が不満げに訴えている。

指示しているらしい少年が企画したようだ。

 

えっ?ww

実況ってしらずにやってんの?www

wwww

やらされてるwwww

やれって言ってんのがうp主?

 

 

スタート画面には、薄ぼんやりとタイトルが揺らめいている。時計の針の音だけがBGMだ。雰囲気からしてかなり恐怖心をあおっている。

「オプション……」

「そこはいじらんでいい」

「ステレオ、モノラル……どっちだ?」

「いいと言ってる!」

 

 

オプションから始めるとかww

斬新ww

いいって言ってんのにww

 

 

動画にはwが次々と流れていった。コントローラーを手にしている少年は、騒ぐ少年のことなど気にせずオプションを眺めては話しかける。

「振動は?」

「好きにしろ、……ありでいいんじゃないか」

しばらくオプションをだらだらと彷徨っていたが、途中でぶつりと動画が切れ、故意に編集されているのが視聴者には分かった。

 

 

どんだけオプションいじってたのw

カットするくらいだから相当やってたのでは

なんだこの二人www

 

 

「いいから、さっさと始めろ」

「分かったって」

一体どれほど、時間を稼いでいたのか。渋々といった様子でコントローラー持ちがスタートを押した。動画はすでに三分を過ぎていた。

暗闇の森の中、息を切らして走る少女の視点から物語は始まる。

「……なんで、こういうホラーって、女の子が主人公なんだろうな?」

「弱い主人公のほうがストーリー性があるだろう」

「オレがこの女の子か……感情移入できないぜ」

「そこまで入れ込まんでいい」

少女を追いかける得体の知れない何かの視点に切り替わり、少女の絶叫がする。場面は暗転し、音楽が流れだした。そしてタイトルコール。

「おい、もう女の子死んだぞ?」

「あれは主人公じゃないな」

 

 

なにこのコントw

天然?

ふたりともボケの可能性…

口調が古臭くね?www

 

 

――

 

続いている

更新

  • 2016/12/24 01:29

SP

おまけページ

 

空想科学少年とアムリタの後書きを追加しました

大した内容ではない。

ただの自己満足です。

 

 

空想科学少年はその後の話を年内にちょびっと追加出来たらいいな

5000字以内くらいの短い話で…

アムリタも同様

 

年内…一週間……うっ頭が

 

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