おそれる
- 2015/09/27 00:24
DIO様の台詞で、「恐怖を克服することが生きること」とある。好きな台詞のひとつです。
シンデレラガールズで卯月が「怖い」といったことで、私はこの台詞を思い出していました。
DIOの恐怖とはなんだろうか?
もっと言えば、ディオの恐怖って「何だったんだ」ろうか?
飢えか、寒さか、喪失か、すなわち死か
恐怖、恐れこそが死に繋がるから、恐怖を克服することが「生」になるのではなかろうか?
生きることに執着している貪欲である
だからこそ、ジョナサンの生き方と命への価値の違いみたいなのが際立ってくる。別にジョナサンが命を無駄にしているとか、死にたがりなわけじゃあない。
自分の命の使い方が、違うのかもしれない。
ディオはあくまでも、生にしがみつく、どんなにみっともなくても、どんなやり方でも「生き延びた」ものが勝ちであるということを身をもって知っているからかもしれない。(人間の命の儚さと無価値さを目の当たりにしてきたからか?)
ジョナサンは、誰かに対して自分の命を捧げる行為を知っている。父親やツェペリさんらの死を経験している。死、命をかけてまで成し遂げる行為の重さを知っている。
だからこそ、ジョナサンが自分の命と引き換えにしてでも、ディオを離さなかった…のかもしれない。
あの行動は、自分の命をかけてまでディオを倒す、というのと同時に
ディオを守っているようにも見えるから不思議。
彼の苦しみや、悲しみが、理解出来たのかもしれない。
言葉ではきっと言い表せない、感覚や同調?
のような何か。
人格形成時における幼少期から少年期における体験と経験が違う、環境が違う、その差がまたジョナサンとディオの面白さでもある
これはカップリングという意味を抜きにしても、言える
よくある王道な二人でもあるよね。対照的な組み合わせ
童話なんかでもある、もっと極端にすると王子と乞食とかだね…
陰陽、白黒、善悪、だから面白いし、惹かれあうのじゃ……
ディオの怖いことを考えると、楽しくなるのはサドっ気でなくてね…
人の心の闇を知るのが、興味深いってことです
私が思う「人間臭さ」とは、みっともないことで、格好悪いこと
ずるくて、嫌な部分。汚くて、醜い所
それがさらけ出されていても、愛されるんだから、ディオさまってば、いい悪役よねー
むしろそうだからこそ、輝くってもんかな
ジョナサンの「うらみを晴らすため~」の台詞も、数少ない「さらけ出す」部分だから、印象的になるんだね