一日一万年
- 2016/09/21 03:35
- カテゴリー:海アテ(YGO)
ラブレターを何回も聞いて遊んでいるから歌詞に浸食されている
歌詞の一部に
「ねえ聞いて ステキな恋をしてるの」
とある。
はて……すてきな恋とはなんぞや?
恋が素敵なのか、「素敵」な恋なのか。
素敵とは、江戸時代後期に生まれた俗語だった。意味は素晴らしいこと
素晴らしいとは、元は全く反対の意味でひどい、とんでもない、という意味だったものが現代では、すぐれている、この上なく好ましいという意味になった。とある。
言葉は生き物だと言いますね。
さて、素敵な恋とは、とにかくとっても良い恋のことを表すのだろう。
良い恋、悪い恋
良い恋とは、健全な恋か?悪い恋とは、非生産的、不健全な恋か?
そうなると、同性愛とは悪い恋になりそうだ。そうなのか?
そんなことはないだろうに。
人を好きになったり愛したりする気持ちは、讃えられるべきだろう。
相手がいるとか、誰かを不幸にするとか、好きになってはいけないとか
もうこの世にいないひとだとか。
成就するかどうかは、この際はどうでもよいではないか。
恋をしているなら、それはそれで、いいことなんだよ。
素敵な恋なら、いいじゃないか。
素敵な恋とは、なんだろうな。辛い思いをするもの、悲しい思いをするのも恋じゃな。その思いの前に、好きだと感じる気持ちは何ものにも代えがたく、幸せになれたはずだろう。
好きでいることを止められなくて、なんだかおかしかったりバカになったりするんだろう。
それが恋じゃな。
海馬君はバカやってますよね。
頭がよくて天才だからバカやってます。遊戯さんだって、びっくりしちゃったよな。だから現実を突きつけたよな。でも海馬くんは、絶対に言う事なんて聞かなかったな。誰も止められなかったな。海馬君があきらめないから、周りが諦めたんだ。
加速する思いは、暴走するだけなんだな。放っておくしかないよな。
痛い目にあって、苦しんで、絶望して、それでも忘れられないから、そうするしか出来なかったんだよな。
不器用じゃな。生きるのが下手くそなんじゃな。
それでも自分の手で夢を掴みとって行くから、人の心を動かす。
そういう男だよ。
海馬君が生きるためには、どうしてもアテムが必要だったから
何としても取り返したかったんだな。
生きる理由で、目的で、意味で、敵で、愛だ。
それが「愛」なんだ、と、本人に伝えても首を振るだろう。
これが愛などと、言い表せるのものじゃない、と怒るかもしれない。
愛をこえるとは、何だろうな。
命と呼べばいいのだろうか。
彼こそが自分の命だ、……とは、当たらずとも雖も遠からず。
ならば失っては生きていけないものでありますね。
彼が命である。そして、彼も自らの命であると、望む。
そうであってほしいと、願う。祈る。思う。
素敵な恋とは、前を向いて生きていける力になるような、そう思える相手への恋だね。
だから海闇は素敵な恋だね。海馬君もアテムくんも、素敵な恋をしてね。
それを見せていてね。
劇場版があまりにも、あまりにもだったので
恋となると、海馬君の一方通行感が否めないのだ。
これからはもっとアテムのことも考えよう。アテムからの気持ちの矢印は、原作のほうがたくさんあったよなあ。
自分の気持ちに鈍感で、自分よりも人の感情に重きを置くように見えるから
いざとなると、うまく頭と心が整理できないんじゃないか
人の為とか、人の力になることのほうが、自分らしく動けるんじゃないかな。それもまた王の精神がそうさせるか。(そういう教育を受けていたからなってしまった性格というか)
あくまで私個人の見解と妄想ですけど。
だから、一対一の恋となると、若干流されやすくなってしまって
本当にこれでいいのか?と悩んでしまいそう。海馬君は押しが強いぞ。
相手が全身全霊でぶつかってくるから、応えようとする。でもその「応える」という行為は、気持ちを受け取ることなんだと、気づいた時には海馬君の手中に収められているのかもしれない。
海馬君は言うだろう。
「貴様には一生分からないだろう。貴様という人間を相手にすることが、どれだけ心を動かされ、掴まれるということが……」
それがどれほど悔しく、憎く、……たまらなく心地よいことだと、理解出来ないのだから。
だから、海馬君は、自分が自分であることを幸福と感じる。
他の誰にも、この感情を与えてなるものかと、思うから
アテムを独占したくなる。
自分だけを見て、自分だけを求めてほしい。
このオレ自身が、そう強く思うのだから、同等でなくては許せない。
素敵な恋ですか?素敵ですよ。相手のことを大好きなんだからさ。