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君の眼が燃えている

海馬君の目の色が違う!ってシーン、好きです。めっちゃ好きです。あの燃える表現いいよね…。

 

炎の目、は

漫画的表現ではあるけれど、それは現実世界でも分かりますね。

明らかに目が死んでいる、目に生気がある、

燃えている、やる気がない

目の色が違う、とは言いますが、輝き方なんでしょうか?表情、まさに目の色としか言いようがない。

 

劇場版を見てから、読み切りを見ると、

結構、海馬君の印象が違う。

要因は「目」なのだと思う。劇場版は全体的に生気のない、光の描写のない「瞳」をしていて

読み切りは、時折血走った、熱のある「瞳」をしている。狂気がかなり含まれている。

前日譚なので、その狂気は劇場版本編では落ち着いてしまったのかもしれないけど(奥に秘めたるものにされているのか)

読み切りを何度も読み返していると

あのギラついた眼を、アニメでも観てみたいわ~

と思うのだった。

 

完全に悪役の顔なんだよな。(悪いことはしてないんだけど)そこがいいんや。

そもそもアニメの作画と和希先生の絵は、全然「濃さ」が違う

アニメはシュッとスタイリッシュでシンプル(動きがあるから当たり前なんだけどね)

漫画は、シンプルなようでいて意外と濃い絵柄(劇場版で遊戯が新型デュエルディスクを装着するシーンを見てるとよく分かる)

 

漫画とアニメは別のものになるは、致し方ないこと。

漫画の絵は、和希先生が一人(キャラクターは一人で描いてる、よね?)でも

アニメは数十人、数百人が関わっている。そうなれば、違うものになるのは当たり前で、それが面白いことだって分かってる。

それだけが理由じゃないこともね。

 

――

 

恥ずかしいことをするなら、攻めのほうがいい!

今でいうなら、海馬君が恥ずかしいほうが萌える。

 

赤面萌えもあるので(あと涙目)

海馬君が赤面したり涙目になるのは非常に胸が熱いです。

 

攻めの方が、が重要なポイントであって、決してそこは揺るがないのです。

 

攻めが恥ずかしいって何だよ……

大抵は受けの方が恥ずかしい思いをするのでは……?

そういう常識や王道をひっくり返すのが大好きである。天邪鬼だからとか、へそ曲がりだとかじゃなくて、そういう趣味なんです。マイナーだとかニッチ産業じゃないんです。そういう趣向なんです。

普通であることは、普通が普通であるから、普通じゃない、ことが面白いことに変わる。

 

海馬君にとって何が恥ずかしいことになるかは……分からないけど

きっと、キスをすることも、セックスをすることも、全部恥ずかしいことになる。人間の性欲、それこそが恥であるとしているならば。

若いです。十七、八の青少年なら、悶々と精神を拗らせていたら良いのです。

大人の社会に、他の子どもたちよりも一足も二足も早く、入っているのなら、精神的な成長も早かったと思われる。

だからこそ、反対に、そういった部分が未成熟、なのは、しょうがないんじゃないか。

年相応の経験が出来ていないのは、同年齢との交流が極端に少ないからである。

だから、同世代への恋愛、友情、関わり合いも、下手で苦手。そして性知識、普通に生きてきたなら、同世代の友達や先輩から教わる、或いは情報を交換する、ということもしてこないので(周囲の大人から得る知識とは全く別ものだ

それらの、意識が

ふわふわ~~~~っとしてしまう

 

そんな風に育ってしまった海馬瀬人くん(じゅうななさい)が出会ったのが

王様なら、

友達でライバルで好きな人で・・・と

友情も、恋愛感情も、全部王様にぶつけてしまうのは

もしかしたら勘違いなのかもしれない。

自分が興味の持てる相手だから

その十七歳の持て余していた激情は、複雑に入り組んだ感情やフラストレーションを、綯い交ぜにして出来上がってしまった

形容しがたい「思い」となって、全力で王様にぶち込む。

 

そんなことが出来るのは、その全力を王様が受け止めてくれると知っているから、知ったから、

海馬君はある種の信頼感を王様に抱いていて、(無自覚的に)

そうすることが出来るのだろう。

バッテリーで言うならばピッチャーが海馬君で、キャッチャーが王様なんだ。

 

そうだ。海馬君は信じていた。信じている。

 

だから、いなくなってしまった王様に対して狂気なまでの執着心を抱き、

激しく憎しみという名の愛情を育ててしまった。

 

そこはもう、王様の責任である。

 

ああいう、拗らせてしまっている子に出来ない約束をしてはいけない。(闘いのロード云々は、出来ない約束ではその当時は王様は考えてないけど)

 

子どもを言い聞かせるための、その場しのぎの口約束とは

それが裏切られた時の恨みは長い。何年たっても、大人になっても、遺恨が残る。

 

だけど、王様だけに、責任があるわけではない。

王様だって、少年で子どもなのだから。

 

映画や読み切りでは、海馬君の心情や、行動が中心なので

どうしても「海馬君寄り」になってしまう。

そもそも、王様は結構心情が分かりづらい。

原作でも周囲の人間を介して、彼の心や考えを読み取ることが多いからかもしれない。

本人も「ふわ~」っとした人間だと(特に自分が何なのか分からない、正体がはっきりしないという不安から)自覚しているから、余計に。

 

だから、はっきりと、自分を「好敵手」だ!と認める、決めつける海馬君は、

王様を一人の人間として見てくれているから、

 

海闇なんですね。

 

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