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2016年07月09日の記事は以下のとおりです。

色々と入手困難

映画新参としては、昔の本が手に入れづらいのが辛い所

真理の福音、手に入れました

勿論、目的は先生のロングインタビューだぜ

 

先生の語り口やインタビューは、ジャンプ流や千年の書でも読んで知っていたはずなのに

連載当時だからか、また違う印象を受けました。

あとはコミックスのコメントの愉快さとも違っていて、

作品、キャラクターへの思い、果ては読者や世界中の決闘者たちへの優しさにあふれているなーと感じました。

 

この本を手にする前に、小耳に挟んでいた情報としては、

作者の口から海馬という少年のバックグラウンドが知れる、という点

本編でも海馬くんの過去は描かれてはいるけれど、あくまで少年漫画、バトル漫画としては、敵キャラの心情を深く掘り下げたり、モノローグで語らせすぎたりしないもの。

(少女、女性向けでは多くみられがちだけど、少年ものってあまり思考をしっかりと書いたりしないことが多い…気がする。)

特に、作者がこう考えて描いているんだ、と知れると、また違った風に読むことが出来るし

何より公式の情報、設定なのだと思うと安心する。ファンがああだこうだ考察したって、あくまで考察の域を脱しないけれど、作者自らが語る話は、創造神なのだから、それがまさに真実だ。色々な考察や推理、想像も楽しいけれど、そこに答えがなければ、やっぱりすっきりしないからだ。

そこが本当に知りたくて読みたかったので、手に入れることが出来て良かった。

あと、私が作品から受け取った印象や、考えたキャラ観が、ちゃんと合っていたのも良かった。

城之内くんは、ゲームの腕前としては弱いけれど、弱いからこそ、精神的には誰よりも強い。

表遊戯も、また闇遊戯とは違う強さを持っていること。

二人に比べたら、闇遊戯や海馬は弱い(部分がある)ということ。

インタビューの中でも語られているように、雑草魂、というか、弱者であるからこその強みや強さがあって

単純にゲーム、決闘の勝ち負けだけに、人間としての強さ弱さを置いているわけではない。

そこらへんのキャラクターのバランスが、作者の考えと一致していたので、個人的には嬉しかった。普通に読んでいれば、意見が一致するのは当たり前なのかもしれないけど……?

でも、傍から見たら、闇遊戯も海馬くんも「強キャラ」というレッテルを、

作中外からも受けることになるわけで

そこが崩せるのはきっと作者本人以外出来ないと思うんですよね

あくまで公式の場では。

だから、今回の映画でも、高橋先生が原案、脚本を作っているからこそ、海馬という少年の弱さや狂気も描けたのだと思う

ありえないとは思うけど、もし他の人間が同じようなことを描いたとしたら

きっと批判が多くなるんじゃないかな。

どうでもいい想像でしかないけれど。

強い人間の弱さを描けるのは創造神でしか出来ないと思う

強い、というイメージをつけられている以上は、そこを簡単には覆してはいけないものだから。

真理~の中でも語られていたけれど、海馬くんはデュエルそのものに会社も背負っている。

その重い荷物と己の尊厳(恐らく海馬瀬人という人間であれば、会社より自身のプライドのほうが重いのかもしれない。決して表には出さないけれど

があるから、負けられないし、負けることが許されない。

王様もまた、闘う理由はいつも何かを背負っている。彼が生きていた頃の話になれば、彼の行動や言葉には国がついていたし、

闇遊戯である時は、仲間や相棒、いつだって誰かの存在の為に、命をかけていたんだっけ。

(原作当時は、「命」をかけていた台詞も、文庫版では修正されて「カード」に変わってしまっている部分もあるんだとか。それでも、カード、デッキには「魂」が込められているので、言い換えただけで、決闘者の「命」には変わりないと、私は都合良く解釈することにした)

(確か、羽蛾戦のあたり…)

 

王様も海馬くんも、常に他者の鎧を身に纏って、決闘している。

鎧は彼らの身を守るものではなくて、世間、社会を通して見た彼らの姿を現していて

その鎧はきっと、彼らを強く見せてくれるものだろう

本当は、とても脆くて弱い、生身の少年の魂があり、誰にも触れられない。

触れさせない。

舞さんは、闇遊戯と決闘して、鎧の中の魂を見抜いていたんだった。そこは流石だな、としか言えない。大人の女性ポジションだから言えた台詞だった。

 

闇遊戯が城之内くんとの約束が心の支えになっていたのは、そんな鎧を脱いで「楽しめる」決闘が出来ると信じていたから、なのではないかと思う

何も気負うことのなく、純粋にゲームが出来るということ

 

海馬君が王様に固執するのは、

もうずーーっと言ってることだし、同じことの繰り返しになってしまうけど

「心がさわぐ」からなんだよね。

魂が揺れる、血が滾る、胸が踊る

感情が昂ぶる

彼の人生において、そうなれることは、きっと少ないはずだ

何もかもが手に出来るということは

反対に、感動が少ないのだろう

所謂、天才の憂鬱だ

そんな彼が、唯一「生きている」と実感できるのが、決闘であり

その相手が王様だけだったなら。

ただゲームが強いだけ、なら作中でもある通り、相手になれる人間はいるのだろう

それでも、王様を求めるのは…

 

その理由は、誰の目にも明確に映っていることでしょうから

わざわざ私が言うまでもないですね。ハイ

 

だから海闇なんだよなあ。

腐女子がこういうことを言うと、ほらね、カップリング脳だから~ってなってしまうし

私自身も茶化してしまうんだけど

本当はそうじゃないんだってことを、自分の頭は十分に理解している。

そうじゃないからこそ、

恋だ、愛だ、セックスなんだと、短絡的に考えて妄想を走らせる。

 

そうなんだ。

そうじゃないんだよ

王様と海馬くんは、「そう」じゃないから、あの二人が美しいと、思えるんだよ。

 

でも二次創作の世界の中では、キスだってハグだってセックスだってするし結婚もする、永遠を誓うし

いつまでも激しいやりとりをしている。

そして、泣いたり笑ったりして、幸福そうに暮らしているのだ。

 

戦い続けるのは、生きてる証なのさ

 

 

前々から感じてたけど、テニミュの歌詞は遊戯王と親和性高いから替え歌にしたらしっくり来ると思うんだよね

そもそもテニミュの歌詞が天才三ツ矢テンテー作詞だよ!!

グレーゾーン!!!

 

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