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2016年08月の記事は以下のとおりです。

ボブマーリィだって泣いてる

  • 2016/08/20 17:10
  • カテゴリー:雑記

なんでだろうな、辛いな、辛いなって思って

サイトの過去の更新履歴を見返してみました

 

当サイトは7月の下旬に開設はしているものの

毎年、8月はほぼ更新していない!!

なんだよ……例年通りかよ……

なーんだ!そっか!

そして秋口から怒涛の更新が始まるのが常でした。面白い結果です。

 

確かに、数年前も

「夏ってなんも原稿できないわ~」

「そういう人って多いよね~HAHAHA」って会話をしてました

季節的な問題です

やる気とか精神的な話じゃないし、根性でもない

しょうがない。諦めろ

 

気持ちは急いてるし、書きたい欲もある

でも夏だから無理なんだって。残念ね。

夏だからこそ書きたい話もあるのにね……

まあまあ、のんびり行きましょうや。

 

関係者かな?

  • 2016/08/20 15:06
  • カテゴリー:雑記

ラブライブ!サンシャイン!

ライバルユニットが本当に二人組でびっくりしてる

最初はつんつんしてるけど、そのうちによくなってくタイプなんでしょ

実はいい子たちでした~!ってパターンでしょ

知ってるんだからね!

スクフェスは完全に花丸ちゃんのボイス聞くために開いてるわ……ママみすごいわ……のんたんもママみ凄かったけど

どっちにも癒されてる

ホーム設定アイドルが複数人選べたらいいんだけどなあ

 

ババア、息してるか?

  • 2016/08/20 14:44
  • カテゴリー:雑記

ナチュラルに「ニアホモ」って使ってたんだけど

ググってみたらピクシブ大百科では「現在はほぼ使われていない」って書かれて

 

バ、ババアさーーーーーーん!!!!

 

って叫んだわ。ババアさんこれだからババアさんなのよね

ブロマンスのほうが使われてるってマジ~?そうなんだ~へーそうなんだ。ブロマンスはここ数年で知ったからニアホモのほうが馴染みがあるんだけど

「ホモ」っていう言葉が少し差別的要素が感じられるから、なのかしら?そうかしら?

言葉狩りじゃないけど、難しいものよね。バカチョンカメラも言わないものね

ツンボとかメクラとかね……年配の方と接する機会が多いから、ナチュラルに聞くわ。柄が悪い土地なのかしら…。

でもねえ、昔の本や漫画でもそうだけど、そういうのが淘汰されていくのも、何か違うと思うのよね。そういったものも含めて文化だと思うわ。

でも別にニアホモはどうでもいいだろ…

 

アニメ展見てから

「~かしら」って言葉使いが好きになったわ。和希先生が可愛くてな。

みんなが和希♡ってなる気持ちがわかり始めてきた。うん、可愛い。作者萌えあるわ。

この前のニコ生でも和希先生の「やだ~やだ~」発言も、萌えだもんね。

シャイなところがまた可愛さを助長してるわ。

そして何よりも、作品が素晴らしいから愛されるんだよね。そうそう、そこですよ。それにプラス人間性ですからね…

 

――

あんまり自分の年でBBAだの言うのも微妙ではあるんだけど

10代の頃からBBAだのジジイだの自称してると、そうなっちまうよな

10代の時はギャグで、今現在はリアルだからな……体にガタが出てくるわね

元気が一番よ

御飯を食べましょうね

恋がしたいと三唱

乙女ゲー実況を見ている

あまり恋愛シミュレーションってやったことがないし

あっても、ときメモとか、男性向けばかりです。

典型的な「女性向け」のものに、そんなに興味が持てないタイプだったんだけど……

やっぱり「萌え」るわ。

ツボをおさえているというか、「分かってる」感、凄いね

ただ単純に楽しめばいいのに、どうしてもシナリオやらキャラクターの描き方とか、仕事しての面で見てしまう。

 

そして悪い癖は、「社長」みを感じるキャラクターを探してしまうんだなあ。

元々海馬瀬人のスペックがスーパーヒーロー大集合を一人で担ってるような人間だから、わりとすぐ見つかるよ。(でも海馬瀬人ってキャラクターはなかなか居ないけど)

そう考えると、どんだけ大盛りてんこ盛りなんだよ!?贅沢!

ってなるのに、性格と言動のおかげで、愛されるキャラに仕上がってるから面白い。

あとは遊戯王の世界観と、デュエルバカって点も大いに影響がある

そこがなかったら、完璧超人すぎて、逆につまんないだろうしね。

そして大事なのは!!

闇遊戯に勝ててない!って所だろう!!

あーその存在!それがあるから、いいんじゃないの。ありがとう

アテムへの執着心ね。ありがとうね

 

劇場版は、もうあれはあれ以上続くことはないだろう、みたいないことを原作者が語っていることもあるので

冥界へ行った海馬がどんな風にアテムと闘うのかは、誰も知らんのですよね……

和希先生的には、今も描きたいと思うのは闇遊戯と城之内くんのデュエルなんだろうか。個人的には、遊戯と城之内くん戦も見てみたいけど

どうも危機感は無いから、実力が出ない闘いになってしまいそう?

話の中での名デュエルって、対戦している人は何か迫っていたり、背負っていたり、賭けているものがあるから、力が発揮できているような気がしてならない

精神状態が追い詰められるほうが、楽しいものになるのは分かるし

この前のニコ生でも津田さんや宮下さんが話していたけど、デュエリストはすぐに「命」を賭けるからね。それだけに、デュエルというものがただのゲームではなく、人間の闘いの方法であるという世界だから

 

分かるけどね。分かるけども。

 

――

乙女ゲーで、勉強になるなと思う点は、やはり台詞

声優さんの力も大いにあるとはいえ

ひとつひとつの台詞に、キュンとなる要素があるから、タメになるなあ

 

台詞を考えるのが苦手なのと、萌える台詞も苦手なので

そこん所も、見ながら勉強していくんじゃ

勉強いうても、ただ楽しんでるだけだけどね

それが~~だいじ~~~

創作活動は、感動の再生産なのよ

だから書く側が、萌える!楽しい!胸キュン!な気持ちを持ってなきゃいかんわけですわ

日常的にそう思えてたら素晴らしいけど、現実では難しいからゲームから学んじゃおうね

しまっちゃおうね~

 

おじさん!!!

私だけの輝ける星

オタクの飲み会はいい。

いうて、そこまでホモの話をしたわけではなかったんだけど

とてもよかった……幸せだった。オタクの話はいい……なんでこんなにオタクの雑談が好きなのか。

あと人生において酒が必須なんだよな~と二日酔いになりかけながらもしみじみ痛感。脳内ハッピー麻薬大量分泌で、「あ、すっごい幸せな話書きたい♡」って気分になった。ただし体が元気ではなかったので実行には至らず。

酒!飲まずにはいられないッ!

本当、その通りでございます。イグザクトリィ

飲んでなんぼ

飲まれてなんぼ

飲んで飲まれて飲んで飲まれ……

 

安い酒で酔える自分で良かったのよね……今日からまた飲もうな。

悲しい酒は聞かないようにしようね

好きなのは、梅酒と日本酒、好きなつまみはジャッキーカルパスと〆サバやで…

澪も好きだなあ。

 

――

ここ二~三日で考えてたのは

龍使いの海馬君

和風ファンタジー

闇として影として生きてきた遊戯(アテム)

妄想のモヤモヤがまだふんわりとした形でしかないので、話はまとまっていない

ただぶっ飛んだパラレルは楽しいし読みたいし欲しい

B&Lな話なのか、奇妙な友情なのかは定まらない

友情の段階なのに、口づけをするニアホモが欲しい。

いいじゃないの。

 

あとは海闇セックスいいかげん書きたいのですので書こうとおもうのですので。日本語がめっちゃくちゃなのです!

アニメ見て、漫画読んで小説読んで、映画見て毎日過ごしたい。(してる)

あー八月が終わる!やだ!夏・・・終わらないで

好きにしてほしい。

もう何を言ってるのか分からない。

メッセージのレスはあとでします。すまへんすません

 

アニメ展もう一回行きたい

  • 2016/08/19 03:56

後悔しないために行けるだけ行ったのに

もう行きたくなってる

大阪ァ……流石にちょっと無理ですね

また何かしらのイベントをやってくれるのを期待しています

とりあえずカフェ行くわ

それもまた生きがい……

今日で厚木も終わりか……あんなに楽しみにしていたのに、もう終わりなのか

早かったね

延長してくれて本当にありがとう……厚木くん……

メモ

王様には罰ゲームと称して、海馬君に顔面騎乗してほしい

 

攻めの乳首いじりはアウトな人が多いときく

私は好きだから書く

小さい平たい海馬君の乳首を王様が開発すればいいじゃない

王様の乳首は子供乳首、これも海馬くんが吸ったり齧ったりしてつんつんにさせるのよね

陥没でもいいなあ

褐色肌の子って乳輪でかいイメージある

乳輪大き目陥没

いいなあ。凹んだ部分を舌でグリグリする。それでちゅうちゅう吸って出す。そうやって慣れさせていけば、いずれ通常時でも露出するようになる。

 

仮性の王様もいいな。表くんと王様が性の階段を一緒に昇るのもいいかもしれない。

 

海馬君の包茎ちんちん剥いてくれるアテママ……

むきむき体操

 

 

下品なことしか妄想してませんね

すいません。誰に謝ってるんだ!?

キャラに謝ってます。ほんとうにごめんね。愛が歪んでてごめんね

嵐ふく街の中

調子悪いです

頭も体も心も

元気なんですけど、バテてる無気力感です。元気なんですけど。

ダラダラしてる場合じゃないんですけどね…調子悪いです。

 

――

ちんぷんかんぷんな話が書きたいんだけど妄想力よみがえらず

とりあえず輪姦は書きたい。

輪姦っていってもモブじゃないです。

同キャラクターの輪姦。大好き、性癖。ジョナディオでも妄想した。途中までしかかけてないけど。

なんでもアリなのがいい。ジョジョならスタンドという理由

遊戯王なら、ソリッドビジョンとかオーバーテクノロジーで何でもいける。便利な世の中だよなあ。ありがてーわ。

 

海馬くん3人と王様1人かな。ちんちん三本から攻められる王様が見たいなあ。

本物は一本だけだけどな。いっぽんでもちんちん。二本でもちんちん。さんぼんでもちんちん。

いっぽんでもニンジンみたいな言い方したけど、何本でもちんちんはちんちんだった。何言ってんだ。

 

――

ニコ生特番、リアルタイムでコメントしながら見ました!楽しかった

思わずプレミアム会員になっちまったよw

遊戯王のためなら金がジャブジャブ飛んで行くのも本望よ

津田さんも宮下さんもかっこいいね~

一番笑ってしまったのは、宮下さんの誕生日エピソードかな。先生、色男すぎやしないか!?

この前のインスタ更新のコメントでも、風間くんと津田さんと飲み会してたって話もあったけど

他シリーズの声優さんたちともいっぱい交流してるんだろうなあ

いいねえ、そういうエピソードはいっぱい聞きたい

あと宮下さんは本当にいいコメントをするので、5D’Sも見たくなりました

ええねえ

DMすらもまだ途中までしか見れてないのに

全シリーズ完走するのはどのくらいの時間を要するのか……恐ろしいわ。

でも楽しみが増えるっていいことだよね

 

津田さんは何も言うことは無い…放送後にアップされた2ショとか、ぬいぐるみとの写真とか……

ああ……ああ……

また遊戯王のイベントやってほしいね

今度は見に行きたい!

ニコ生でも言ってたけど、そういうイベントが増えたのはここ最近らしいね

今後も何かあったら参加したいです

あとアメリカの取材ってどれ?ネットで見れるなら見たいもんだ

その内分かるかな?

むこうでの公開も、そろそろ?いや来春だっけ

世界公開が前提のアニメ作品って凄いね

規模が違うよな…

遊戯王、というブランド、カードゲームは有名でも

そのストーリーまではひろく知られてないのも現実やね

セーラームーンも、そういう感じかな。でもそんなもんかな。

何でセーラームーンを出したのか。日本国内より世界的な人気が強いっていうと、この作品かな、と思って。

(どっちも国内でも十分に人気あるのは分かってるんだけどね)

 

セーラームーンも初期単行本の時点で世界レベルの人気があったのが、あとがきから知れる。イタリア版のおもちゃの話が印象的だったなあ

 

言葉なんて覚えるんじゃなかった

主よ、他愛のないメモであることをお許しください

 

 

5時に夢中で高齢者の下半身事情、ストリップ劇場の取材を見ていた

 

昔、大和に住んでいた時、駅前にストリップ劇場があり、駅に向かうためにはそこを通らなければならなかった。

(ちなみに隣の店はアダルトビデオ屋だった…。)

当時、既に大人だったので、気にせず出勤の際は毎日通っていたし、たまに劇場前のストリップ嬢を眺めたりしていた。

日中は昼割のサービスがあるらしく、午前中から並ぶおじいさんたちを何度も見かけた。

不思議な光景だな~と思っていた……それももう、10年近く前の話だ。

 

だから別にストリップ劇場に通う高齢者の話を聞いても

「そうやな」という感想だった。

見ることで満たされると言う、性欲は分かる。既に体が機能しなくなっても、精神も同じように欲がなくなるわけではないからだ。

シュナミティズムに通ずるものがある。これは添い寝だけど。それでも「行為」、勃起や射精ではない。

 

そこで、私は妄想した。

キャラクターの老後、というのはある種、萌えの文化としてはタブーに近いものがある。そりゃ、綺麗で美しいものを愛で、見たい読みたいとなれば、年若い時期、少なくとも、身体が機能するまでとするだろう。いくら、中年フェチといっても、描写的には、「美しい」部類でなければならないだろう。

海馬くんはどうだろうか。

私は、キャラクターのおはようからおやすみまで、ゆりかごから墓場まで見守りたい

そうなると、おじいさんになったら……という所も萌えの中に含まれる。

もうひとつのタブーとして、高齢者の性欲があげられる

年をとったら、恋愛や性欲を感じさせてはいけない、という暗黙のルールのようなものだ。確かにマニアックすぎて、需要がないものなんだろう。進んで見たい読みたいと思うものでもない。分かる。

海馬くんだから興味がわくのだろう。それもまた「性癖」の一種である。

 

アテムは冥界の住人である。彼が生きたのが16歳までとなれば、彼は永遠に16歳以上にはなれない。

その事実は非常に儚く、非常にロマンティックで、エロスとペーソスを感じさせる。

現実を生き、一年毎に年齢を重ねていく海馬と、

永久に時を止めたままのアテム

今はまだ、18と16で、彼らの間の時はたったの二年であるが

それが五年、十年、二十年、三十年と、広がっていくとなると、

とても背徳的な関係に思えてくる。

年の離れた友人関係、或いは好敵手、或いは恋人であっても。

繋がりは、カードだけ。もしくは、心の奥だけでわかり合えているとしたら。

 

腐萌え的には、肉体の交流があってほしいのですが、

若い時だけにしかその関係が築けなかったら、いいな、とも思うのです

大人になっていくにつれて、アテムをその対象に見られなくなる海馬くんの苦悩と葛藤

現実では結婚し、子を成していたとして、

どう言い訳をしても「浮気」状態……なのも萌える。そして、現実世界の海馬を知らないアテムもいい。

 

そんな風に、冥界でだけは17歳同士であった関係を続けながら50数年が過ぎて、70代になった海馬くんがアテムと過ごす時

 

体を使う行いはしなくても、若いままの肌に触れ、抱きしめることで、

その瞬間だけは、同じ時を過ごした海馬と遊戯のままで居られたら

……なんて純愛なことを想像していた

 

もっとエゲつないエロでもいいんですけど……

それはなんか違うかなあ

キャラクターのことを考えないで単なる70代と10代のそういうアレコレで考えるとしたら、

老人は青年を雇い、当時の自分との行為を再現させるのだろう。

少年を満足させたいと願う気持ちは、行いこそは間違っていても、その気持ち自体は純粋であり

それを知っている少年も、老人の愛を理解していて、他人に抱かれるのだと

それはそれで書いてみたいけど、オリジナルでやれって話だわ

あくまで私が萌えてるのは海闇であって海アテなんでね。他人は入ってこないでちょうだいよね

 

ぬわぬわぬわ!

やだやだ!更新したい!シリアスもほのぼのもパラレルもエロもSFもコメディも書きたい!!意欲だけがある!妄想だけがある!!それしかねえ……実現する力が……オラにはねえだ……

 

と、嘆いていても世の中のためにはなりませんので

途中までかけてるのを投げる。

はやくこれ仕上げたいのにな!!

 

―――

 「M&Wで……このボクが……アイツなんかに……」

幾千ものカードが床にばら撒かれた部屋で、瀬人は何度も繰り返して少年の名を呟いた。

「遊戯ィ……許すものか……必ずこの屈辱を……同じ目に、いやそれ以上の痛みを……」

踏み潰されたカードは何も語らない。瀬人にとって使えないカードはゴミ以下の存在でしかない。一度もデッキに入れられないまま、日の目を浴びることなく塵となる運命だった。

「そうか……クク……別の使い道だってあるよな……フフ……フフフフ……」

レアリティの低い同じ柄のカードがいくつもある。M&Wなら意味を成さないが、別のゲームなら違う遊び方が出来る筈だ。

瀬人は新しい遊びを思いついた子供のように楽しげに、けれども不気味に笑いながら、カードをかき集めて、丁寧にケースに仕舞った。新品のカードは角は鋭く、人の肌も傷つけられるだろう。

「ああ、次に奴に会うのが待ち遠しいよ……!」

部屋のカーテンを開け、瀬人は夜闇を仰いだ。風のない空には濁った月を浮かべていた。

 

「どうかしたの?」

遊戯は、もう一人の自分の顔を覗き込んだ。

「……いいや、何でもないぜ」

遊戯は二人居る。姿かたちがそっくりで、事情を知らない人々はふたりを双子だと思うだろう。けれど、実際は血の繋がりもなく、赤の他人なのだ。

「そう? じゃあ帰ろう」

遊戯は彼の腕を引くのだが、動く気配がなかった。

「相棒……悪い」

「もしかして……また?」

遊戯は鞄を背負い直すと、気まずそうにしている彼に尋ねた。

「ああ」

彼が手にしているのは、小さなメモだった。そこには、恐らく時間と用件、そして女子の名前が書かれているのだ。新学期に入って何度目だろう。遊戯が「また?」と言うくらいなのだから、少なくとも五回以上だ。

「しょうがないね。じゃ、ボクは先帰ってるよ」

「相棒……すまない」

「別に君が謝ることじゃないよ。ちゃんとお話ししてくるんだよ」

「う……うん」

彼――もう一人の遊戯にも、名はある。けれど、彼もまた遊戯としてこの世界で生活しているのだった。同じ名前、同じ体、同じ声。違うのは顔と性格。はじめこそ、誰もが不思議がって、疑問を持った。けれど、ふたりにとってそれが普通であったので、周りも自然と受け入れるようになった。

今でこそ、穏やかに日常を送れているが、それまでの日々は波乱に満ちていたのだった。

もうひとりの遊戯は、女性に好かれる傾向にあった。それは、遊戯にもよく分かる。堂々とした立ち居振る舞いや、あらゆるゲームに精通し、腕前も一流である面。ふとした時に見せる淋しげな表情を持つ面。彼の持つ魅力は、様々な人を惹きつける。

「問題は、女の子だけじゃないってことなんだよなあ」

遊戯は帰り道を歩きながら、思い返していた。同年代だけでなく、年上も年下からもモテるのは、構わない。ただ、男性からも言い寄られていた時は、流石に遊戯が止めに入った。好意を向けられてしまうと、無下には出来ない性格らしく案外押しに弱い。

きっと今回も、女の子に粘られたら、うまく断れなくて困ってしまうのだろうな、などと遊戯は呑気に考えていた。

 

「あの……」

遊戯が待ち合わせ場所に着くと、そこには一人の女子生徒が佇んでいた。

「悪いな、待った……」

駆け寄ろうとして遊戯が走り出した途端、背後から何者かに腕を取られ、膝をついた。

「……ッ!?」

声を上げようとした瞬間には、口が塞がれ、遊戯は眩暈がした。

――何かを嗅がされている……!

吸いこんではいけないと、全身が拒否するのだが、既に遅く、瞼は閉じられてしまった。

「……ねえ、乱暴なことはしないって……」

「気絶しているだけだ。それに、怪我をさせたりしたら、俺が怒られちまう」

「へへ、こいつ捕まえるだけで……万も貰えるなんてな」

「いいから、早く裏門まで連れてけよ。さっさと終わらせようぜ」

複数人の男女の会話が遊戯の耳に届いていた。かすかに残る意識の中で、最後に聞いた声だった。

そこからぷつん、と電源を切ってしまったかのように、記憶は途絶えた。

 

次に目を覚ますと、冷たい感触が背中にあった。そして、ふいに水が口の中に運ばれた。

「やあ、遊戯くん、お目覚めかい?」

偽善的な笑顔の少年が遊戯を見下ろして、ペットボトルを傾ける。唇を湿らす程度に落とされていた水が勢いを増して流されていく。

「……ン、……ッぐ! ……がっ、ごほ……ッ」

「おっと、すまない。うまく調節出来なくてね。喉が渇いているだろう? 好きなだけ飲んでくれて構わないよ」

「……ッ、海馬……?」

遊戯は顔を背けて、水を零した。まだ流され続けている水は、びしゃびしゃと遊戯の顔を下り、首元に落ちていった。

「な、何しやがる……貴様が仕組んだのか……!」

「ああ、薬が効きすぎたのかな……目も虚ろで、呂律も回ってない。ほら、もっと水を飲んで……体から抜かないと」

海馬は無理やりに遊戯の唇にペットボトル飲み口をねじ込む。ボトルは傾けられて、残りの水が流し込まれる。

「……ンっ、んん……ッ!」

飲みきれない水は遊戯の唇から零れ、二手に別れながら顎を伝っていった。ようやく状況が分かってきた。何故体が動かないのか。それは両手足が縛られているからだった。手は頭の上にひとつにまとめて括られている。足は開かれて、鎖で固定されていた。

背中に感じる冷たさはコンクリートだろう。寝心地は最悪だ。

天井は高く、光は差さない。オイルの臭いがしている。どうやら何かの工場らしい。だが、ここには瀬人以外の人間は居ないようだ。気配が全く感じられない。

「……ッぷあ……」

「ほとんど零してしまったね。でも気にしなくていいよ。まだ沢山用意してあるから」

「海馬ッ、何のつもりで……こんなこと、しやがる!」

口が解放され、遊戯はすぐさま抗議した。正しい答えなど返ってくるとは思えなかったが、黙ったままではいられない。

「何の……つもり……?」

瀬人は二本目のボトルを開ける。中身はただのミネラルウォーターだ。

「分からない、とでも……言うのか……君が……お前が……!?」

冷静さを装っているようで、瀬人はいつ感情を爆発させるか分からない不安定さがあった。ボトルの中身を遊戯の体にぶちまけて、そのまま床に叩きつけた。

「クク……ククク……ハハ! これはただの復讐なんだよ! そう、オレの苛立ちを解消するためのだけのゲームだ!」

「……海馬……ッ!」

瀬人は目の色が変わり、急に息が荒くなった。興奮状態となった瀬人には、遊戯の言葉は届かない。

「だが……貴様はゲームの対戦相手じゃない……お前を使ってこのボクがゲームをするんだ」

床に置いていたアタッシュケースを開け、瀬人は中から組になったカードを取った。慣れた様子でカードをシャッフルさせた。

そして、瀬人は遊戯の体の上にカードをばら撒いていく。

「海馬、一体……何を」

「黙っていろ。貴様はただの道具なんだ」

意図が汲めず、遊戯はぼやける視界の中で海馬の思考を探った。血走った眼は遊戯を見ていない。置かれたカードらに視線は注がれていた。

 

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